コース講座共通
環境・遺産デザインプロジェクトⅠ
2015年度のプロジェクト「Rejuvenation of Old Dhaka」
海外の歴史都市を対象として、資料解読や現地調査を通して社会構造、空間特性、環境問題などを把握する方法論を習得し、都市遺産の再生・若返り案を提示する。
なお、本プロジェクトは、BUET(Bangladesh University of Engineering and Technology), Department of Architecture, Level 4/環境総合プロジェクト(環境設計学科 4年生設計演習)/DS-SAP-A(大学院デザインストラテジー専攻 設計スタジオ)と合同で実施する。
2014年度のプロジェクト「復興実態調査−八女・笠原地区の現状と課題−」
本演習は、課題に対する基本的な調査と分析のプロセスを経験し研究・調査の作法を習得することを目的とする。平成24年九州北部豪雨の被害をうけた八女市黒木町笠原の椿原行政区を対象とする。ここは、笠原川の下流に位置すると共に山地に囲まれた地形をしているため、山と川の両方から土砂等の流入により被害を受けた特徴を持つ。演習では、復興の度合いをテーマとし、自助・互助・共助・公助のどのような活動が復旧を早めたのかを明らかにすることを課題とする。
2013年度のプロジェクト「高知県梼原町の持続可能性を考える」
本演習は、高知県梼原町(棚田サミット第一回開催地)の棚田のある集落(神在(かんざい)居(こ))を対象に、集落を構成する世帯の概要、空間的な土地利用の分布、自助(自家自給、販売)・公助(条例、事業、etc.)・互助(祭事、出事、部会)・共助(棚田オーナー制度、etc.)の活動を調査し、関与者が捉えている価値を学ぶと共に、20年、50年と中山間地が将来に継承できる持続的な仕組み(維持・創成手法、内と外の繋がり方)について考える。8月下旬の調査までに、対象地の背景、調査目的、方法を検討し、フィールドトリップの準備も進めながら学びを深める。神在居の集落を1つのプロトタイプとしてとりまとめる。
2012年度のプロジェクト
本演習は、地域資源の価値を発見し,将来に継承できる持続的な地域環境の維持・創成手法を学び,調査・発表・提案が出来るようになることを目標とし、先行事例をみるフィールドトリップと前後の講義、そして調査結果のとりまとめと成果発表を行いました。対象は高知県梼原町にて行いました。
環境・遺産デザインプロジェクトⅡ
この授業では,環境デザインテクノロジー分野の「デザイン心理評価法」,「防災システムデザイン」,「素材システムデザイン」,「統計学的調査分析法」で学ぶ内容を実際の場面で応用できるよう,建築物の設計・施工を行う流れをイメージしつつ,視環境のシミュレーション演習,構造設計演習,工事監理に必要とされる建築材料の性能試験と統計解析による試験データ分析に関する演習を行っています。
2015年度、2014年度のプロジェクト
- 第1ステップ
- Shadeを用いたラジオシティ法による建物屋内外の照明シミュレーション
- 第2ステップ
- 構造計算一貫プログラムを用いた小規模低層RC造建物の構造設計演習
- 第3ステップ
- リバウンドハンマーを用いたコンクリートの非破壊強度試験
強度試験結果の統計解析(母平均の差の検定・区間推定,分散分析,多重比較他)
環境・遺産デザインプロジェクトⅢ
2015年度のプロジェクト 「宗像で考え,宗像に提案する」
福岡県宗像市を対象に、地域資源の価値を発見し、将来に継承できる持続的な地域環境の維持・創成手法を学ぶためのプロジェクト授業を実施する。
調査のマナー、基本作法、態度を身につけ、フィールドトリップで現地の状況を把握する。その後、グループワークで調査のプランニングを行い、調査・まとめを行った後、現地での成果発表会を行う。
2014年度のプロジェクト 「300年変わらないため今できること-福岡県八女市-」
福岡県八女市を対象地、地域資源の価値を発見し、将来に継承できる持続的な地域環境の維持・創成手法を学ぶためのプロジェクト授業を実施する。
調査のマナー、基本作法、態度を身につけ、フィールドトリップで現地の状況を把握する。その後、グループワークで調査のプランニングを行い、調査・まとめを行った後、現地での成果発表会を行う。
2013年度のプロジェクト「大震災からの復興を考える:福島県川内村を事例として」
東日本大震災の発生から既に2年以上も経過したにもかかわらず、復興どころか復旧もままならない地域が多い。津波による物理的破壊は甚大で広範囲に及んでいるため、がれきの処理がある程度進んだに過ぎない、津波とともに深刻かつ長期間の影響を及ぼし続けているのが、福島第一原発の事故よる放射能汚染である。このプロジェクトは、放射能汚染にさらされ地域外に避難した地区の中で、避難指示解除にともない帰村を決断した福島県川内村に焦点を当て、川内村への帰村、復興の進み具合について調査を行い、これから長い時間をかけて行わざるを得ない放射能汚染からの復興について考えるものとする。授業は大橋における講義、演習と川内村での現地調査(3泊4日)、研究発表会で構成される。演習の狙いは以下の項目を明らかにすることにある。
2012年度のプロジェクト「大震災を知る、見る、考える」
東日本大震災は地震そのものの大きさもあることながら、津波と原発事故による複合災害となり、1年以上経た今でも依然住民生活に深刻な影響を及ぼし続け、復旧・復興もままならない状態である。九州に住む我々は直接影響を感じることが少ないまま生活しているが、同じ日本で起こったこの深刻な災害について少なくとも知る義務があると考える。このプロジェクトは、本来ならば、この明らかな社会問題に対して、われわれが日頃蓄積している環境デザインのノウハウを活かし、被害地の住民が再び日常生活が取り戻すために有効な生活環境圏のデザイン提案を行うべきであろう。しかし、震災復興について国の無策が批判されているものの、あまりの被害の大きさと広さにだれも有効な復興計画を提示しえないということが事実に近いのではないか。したがって、このような大きく深刻な問題に対して、数日のフィールワークのみに基づき、有効な提案を行うことはほぼ不可能である。そのため、そのような提案をわれわれが将来的にできることを目標としつつ、現状を知り、現場を見て、この問題について考える、ということを、このプロジェクトの目的とする。
遺産理論
自然・森林遺産論 担当:朝廣 和夫
悠久の時間経過の中で形成された地形や気候は、動植物の多様な進化・生存と融合し、地域特有の自然や生態系、景観を生み出した。一方、自然林を破壊し、薪炭林や農用林として、歴史的な管理・利用により成立した里山の二次的自然も、四季の景観性や種多様性に優れ、遊山・アメニティの場のみならず、その多面的な環境保全機能やCO2固定及びバイオマスエネルギーとしての役割も評価される。しかし、燃料革命や輸入材の普及により、里山林や針葉樹人工林の管理が放棄され、文化的景観性や種多様性、多面的環境保全機能等の貧化が問題となっている。本授業においては、これら自然・森林遺産の諸機能を高める持続的な保全・活用の在り方並びにこれを支援する社会連携システムについて講義する。
田園・都市景観論
田園(農村部)や都市のランドスケープ構造を,エコロジカルな視点で読み解くことに主眼を置く.本講義において「景観」とは,異質な生態系(景観要素)がモザイク状に分布する空間の,全体的なシステムとして取り扱う.人間活動が,景観構造・生態的機能・生態的過程にどのような影響を与え,それらを変化させるのか,人の感性や文化を含めた景観の総体の理解を通して,自然域から都市域まで様々な場における景観の構造・機能・変化過程を解明する方法を修得する.さらに,生態的プロセスや社会的プロセスと景観との関係性や,それをふまえたエコロジカル・デザインの手法を学ぶ.
都市・建築遺産論 担当:加藤 悠希
歴史的な都市・建築のもつ価値を正しく認識するためには、過去の社会・文化・技術等に対する基礎的な知識、およびそれを実感するための多様な視角・想像力が必要である。この講義では、日本建築史・都市史に関する文献・史料の読解を行い、歴史的な建築・都市に関する基礎的な知識、建築史研究の多様な方法論、史料の読解・分析手法の理解・習得を目指す。
芸術・文化環境論 担当:藤原 惠洋
世界的なグローバリゼーション化や高度情報環境の台頭は、私たちの世界観や感受性を大きく変容させながら、一方で新たな芸術文化の使命(ミッション)や公共性への貢献を問いかけている。そこから経済、産業、流通、教育、医療、福祉、情報サービス、ガバナンス(統治)等の幅広い分野において芸術文化の役割とあるべき高次の文化政策が希求されている。しかし少子高齢化を続ける日本社会の多くのまちやむらが一途な人口縮小化の中、地方消滅すら指摘される時代にあって、市民が主体的に活躍する地域社会の再生や創成、その実践現場を促す参加型まちづくりのプラットフォームとして芸術文化の包摂的な役割と紐帯形成への可能性は大きく注目されている。相俟って先端的な表現活動の創造と地域社会に固有の文化資源や環境との相互影響や連携も高まる中、アートププロジェクトやアートを用いた地域再生が各地で進展している。こうした社会動向に注目し、本講義・演習では、基盤となる理論批判から芸術文化と生活環境を結ぶ相互作用と補完作用を把握、そこからとりわけブラウンフィールド(土壌汚染や経済的理由により荒廃し打ち捨てられた場所)を再生するアートの力を通して、芸術文化環境整備の可能性と課題を探っていく。
国際文化遺産保護法 担当:藤原 惠洋、稲葉 信子(筑波大学)
実際のユネスコ世界文化遺産登録への構成資産候補地における学外演習を通し幅広い国際文化遺産保護法理解への動機づけを行ったうえで、ユネスコ世界遺産条約をはじめとする包括的な文化遺産を保護し活用する世界各国の理念と成立過程を把握、実際の事例を検証していく。さらに日本の文化財保護法の基本理念や諸外国に先駆けて保護に取り組んできた無形文化財の思想や仕組み、文化多様性条約の成立と展開を概括しながら、今後の日本がこの分野において国際社会に果たすべき役割や将来展望について受講生との議論を通し理解を深めていく。
メディア環境思想特論 担当:古賀 徹(コンテンツ・クリエイティブデザインコース)
日本の文化財保護や世界遺産条約等をめぐる歴史的な議論の中から、遺産はなぜ保護されなければならないかという哲学及び遺産保護をめぐる様々な倫理観の変遷と今日の到達点について講義する。
環境・遺産マネジメント
ランドスケープマネジメント 担当:包清 博之
自然の営みと人々の諸活動との相互依存関係を基調として形成されてきた多様な自然的・農村的・都市的ランドスケープを、次世代に継承できる価値ある遺産としてマネジメントするためには、ランドスケープを保護・保全、あるいは再生・創出・活用するための総合的計画的なアプローチが求められる。そこで、受講生が、ランドスケープを時間的展望、持続性、フィジカルデザイン、社会的枠組みなどの側面から理解し評価できるようになること、また、優れたランドスケープの形成に資する景観要素や計画課題の発見、調査・研究方法の設定、計画・設計プロセスの構築などができるようになることを目標に、事例の提示や対話を交えて講義する。
都市・建築遺産マネジメント 担当:小西龍三郎(修復技術システム)
都市遺産及びこれを構成する建築遺産の保存・修復と活用・整備を図るため、都市遺産及び建築遺産の価値を顕在化させる調査の諸手法、価値を維持する都市遺産保存の計画手法、価値を回復する建築遺産保存修復及びその他建築物修景の設計手法について講じる。
ツーリズムマネジメント 担当: [前半] 柴田 久(福岡大学),[後半] 小林 昭裕(専修大学)
前半/柴田 久
ツーリズム・マネージメントにおける現状や有効な考え方を理解し、ハード、ソフト両面の総合的(連関的)な視野の重要性について会得すること。また実際に行われているデザイン、プランニングの現場について見識を深め、その実情や周遊・滞留を促す空間的工夫、手法を習得することを目標とする。
後半/小林 昭裕
ツーリズムの対象資源を、次世代に継承できる価値ある事象としてマネジメントするためには、地域の自然環境の特性を理解したうえで、地域社会と自然環境との良好な関係性、顧客へ提供するサービスへの高い評価、さらには地域コミュニティの自律的な発展等を包摂したアプローチが求められる。そこで、受講生が、ツーリズムマネジメントついて、エコロジカルな視点、エコノミカルな視点、持続的なコミュニティを維持する視点、これら、トリプルボトムラインといわれる基本的視点から、各地域に展開されているエコツーリズムに対して批判的評価をもとに課題設定ができるようになること、また、優れたツーリズムマネジメントの熟成に資する要因や調査研究スタンスの設定、構築ができるようになることを目標に、事例の提示や対話を交えて講義する。
持続社会マネジメント 担当:近藤 加代子
持続可能な社会のための環境政策について扱う。特に地域の自然循環に支えられた経済的、社会的、かつ環境的に持続可能な地域づくりのあり方を、そこに暮らす人々の意識や行動を踏まえつつ、地域の資源・エネルギーの利用の仕方、ビジネスのあり方、共同のあり方などに関係する具体的な地域作りの政策や取組みのあり方として、明確にしていく。
国際協力マネジメント 担当:谷 正和
この講義の目的は、現在の国際協力の中心である開発援助に焦点を当て、文化的な視点からその効果的な実施に関わる課題を理論と事例から論じることにある。開発援助は異なる価値観、習慣を持つ文化が遭遇・協働する場である。そのような国際協力の事業が目的を達するためには現地の文化的多様性に配慮したマネジメントが欠かせない。そこで、この授業では、まず文化の概念、その特徴についての理解を進め、国際協力の歴史、目的・対象の変遷を説明し、さまざまな国際協力活動の事例を通じて、文化的理解に根ざした国際協力の在り方、外部関与、協働方法の可能性について論じる。
ヘリテージ・マネジメント 担当:福島 綾子
「文化財」、「保存」、「修復」といった概念が、特に現代において国際的にどのように展開したかを学ぶ。アテネ憲章、ベニス憲章、ユネスコ世界遺産条約とガイドライン、バラ憲章、奈良ドキュメントなどを購読し、その概念の変遷、その背景を学び、議論する。
デザイン教育マネジメント 担当:ロウ ワイ リオン
本授業の目的は、教育理論と事例を通じて、デザイン教育のための教育的考察を探求することです。デザインの役割が幅を広げていく中で、国内外のデザイン教育の特徴を検討し、 環境デザイン又はその他のデザイン分野での教育を再定義・再計画するためのディスカッションやプレゼンテーションを行う予定です。この授業から得られた知識とスキルは、環境や遺産に関連するデザイン教育の新しい可能性を模索したい学生に適用されます。他のデザイン専門分野の学生も、この授業でデザインの統合学習を作成するための新しいデザイン教育の可能性を探ることができます。
ストラテジックプロジェクト史 担当:土居 義岳(デザインストラテジー専攻)
宗教、政治、経済、文化などに関するより上位のストラテジーを空間の言葉に翻訳することで、あらゆる都市プロジェクトや建築プロジェクトは成り立っています。現在の都市環境を構成することとなった歴史的な典型的プロジェクトをストラテジーの観点から理解することで、自分がかかわるプロジェクトのストラテジーが過去のそれらとどうかかわるか、どういう位置づけになるか、他者を説得するどういうロジックを構築するか、すなわちプロジェクトの自己理解ができる能力を、講義などをとおして修得します。
プロジェクトマネジメント 担当:都甲 康至(デザインストラテジー専攻)
プロジェクトを遂行し、成功に導くプロセスをマネジメントするためのデザインについて、 そのノウハウを多岐にわたるプロジェクトの実例を基に、講義・演習により修得します。
森林景観生態学特論 担当:伊藤 哲(宮崎大学)
森林景観の適切な管理のためには,景観構成要素の空間的なパターンと時間的な変化プロセスに関する理解が必要不可欠である。この講義では,受講生が森林景観の成り立ちと,これがもたらす生態系サービスとの関係を理解し,機能評価に基づく持続的な森林景観管理方法を提案できるようになることを目標とする。
国際環境政策評価論 担当:早渕 百合子 (産学連携センター)
本講義では、地球環境政策について、環境科学と国際ルールの視点から学ぶ。講義は3部構成とし、1.気候変動に関する国際的ルール(国連気候変動枠組条約、京都議定書)、2.温室効果ガス排出量の算定方法、3.身近な温室効果ガス排出量の算定演習とする。地球環境問題の歴史、国際ルール及び評価に関する基礎的内容から、CO2排出量の算定や評価の習得を目指す。
環境デザインテクノロジー
生産システムデザイン 担当:井上 朝雄
技術開発の発展は過去になされた様々な展開(技術遺産)と密接な関係にあるとの観点に立ち、土木・建築を含めた建造物をつくり出した生産技術・生産組織の変遷、技術変革の作用要因とその結果、さらに、品質向上の官民の取り組み等を明らかにし、直接的な技術開発のみならず、社会との関係性の中で今後の技術開発のあり方を教授する。具体的には、木材・コンクリート・鋼構造等を対象とした具体的事例による技術発展の要因抽出、技術の普及化・品質管理の必要性とその歴史的展開等を扱う。
防災システムデザイン 担当:吉岡 智和
建築構造物の耐震診断法を示し,現行の耐震性能目標を満たさない既存不適格建物を地震防災の観点から将来にわたり維持・継承するための耐震改修法について講義する。近年の地震被害を通じて既存不適格建物の倒壊の危険度を把握し,鉄筋コンクリート構造を対象としてその危険度を予測するために利用する構造性能指標の力学的な意味と算定法を理解する。さらに,それを求めるために必要となる柱等の鉛直支持部材の強度と変形性能を実験を通して把握する。加えて,既往の耐震改修事例を通して,具体的な改修技術の種別とその特徴を理解する。
デザイン心理評価法 担当:大井 尚行
人間主体の環境デザインを学ぶために,環境心理調査手法に基づくデザインの評価法について,既往の人間環境系研究事例を題材とした授業を行う。デザインにおいては,人間側・環境側の両方を的確に把握し,その関係を理解する必要がある。ここでは,ニーズ把握の方法として主にSD法,評価グリッド法およびキャプション評価法を,評価メディアとしては,写真のほかビデオ,コンピューターグラフィックスを取り上げ,ディスカッションを通じて理解を深め,さまざまな理論や方法を設計支援に使えるようになることを目標とする。環境側については五感に関わる環境の記述に関する理解を深めていく。
環境化学特論 担当:今坂 智子
環境中の農薬およびダイオキシン類などの残留性有機汚染物質(POPs)および食品や洗剤などあらゆる日常品に含まれる香料などの化学物質が健康や成長にもたらす影響は、世界的な関心を集めている。また、近年、爆発物や神経ガス等によるテロ活動が頻発し、安全に関する懸念が高まっている。これらの化学物質を正しく計測することは、それらの環境中での挙動を知り、リスクを評価する上で重要である。本講義では開発中の環境分析法、及びそれに必要な理論、予測方法等について紹介する。
地域熱環境工学 担当:川本 陽一
時代を超えた環境デザインを考えるにあたっては、それぞれの地域の気候、さらにはその場の微気候をも考慮する必要性が高い。地域の熱環境に影響する要因についての知識を深め、さまざまな対応策を地域の熱環境デザインへ応用できるようになることを目標とする。
建築デザイン 担当:鵜飼 哲矢(デザインストラテジー専攻)
住宅、交通、業務、商業、観光などに関わる各施設、広場や公園、街路などの生活空間は、利用者にとって魅力的な物的要素(空間エレメント)を用意することで快適な場を提供できます。この空間エレメントが生活空間形成に果たす役割に着目し、空間デザインビジネスとの関連性を踏まえ「人・空間・エレメントの魅力的で最適な関係をデザインする実践的方法」を講義・演習を通して修得します。
次世代建築空間 担当:田上 健一(デザインストラテジー専攻)
高齢化、少子化、国際化などにともなうライフスタイルの変化、市民に提供される公共サービスの多様化と変化、地域社会や公共性のありかたの変化は、建築空間にもおおきな変化を及ぼします。この科目では建築計画学や空間デザインに関する基礎的知識のうえにたって、新しい生活や用途に対応する建築空間を構想しあらたに提案できる能力、あるいは、上記の文脈であらたに提案されるさまざまな建築空間を適切に評価し、将来性のあるものを取捨選択できる能力を、講義・演習をとおして修得します。